徹先生の歌声
- family
- 2020年4月26日
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若松バプテスト教会 山本惠子
若松バプテスト教会は、ある牧師が冗談で「若松大聖堂」などと言われていたように、天井が高く、200人を収容出来る、とても広い会堂です。
この会堂は、1992年、原口牧師の就任と同じ年に完成しました。
当時、この広くて音響の良い(良すぎる!)会堂は諸刃の剣で、その頃の音響機器が十分でなかったのもありますが、マイクを通しての日曜日の説教などは残響が多すぎて聞き取り辛い物がありました。
しかし音楽、それもコーラスやソロ楽器にとっては素晴らしい音響効果を発揮し、これを活かせるものはないかと、原口牧師と相談して、若松周辺のアマチュア音楽グループによる、「あじさいコンサート」を始めました。
それは今から15年前になります。この広い会堂でのコンサートは、出演者に気持ちよく演奏できると言われ大変好評で、現在でも続いております。
原口牧師は日曜日の礼拝で、牧師としての説教は当然ですが、賛美リーダーとしても、聖歌隊としても大きな役割を果たしてくださっていました。
柔らかな、音程にブレのない歌声は、会衆指揮者や聖歌隊指揮者とは名ばかりの私をいつもリードしてくださっていました。
聖歌隊では4声のどのパートも瞬時に歌えるという特技をお持ちでしたので、礼拝での賛美で、欠けているパートを急にお願いしても、さっと対応してくださる、私にとっては魔法の声をお持ちの原口牧師が羨ましく思えておりました。
当時、教会で月に一度のコーラスグループが練習をしておりまして、それにも喜んで参加してくださっておりました。そのグループの指揮者のお名前が、原口牧師と同じ「徹」さんという縁からでしょうか、それとも、飲むこと、食べること、歌うことという共通の趣味をお持ちだからか、お二人は非常に気が合い、練習後は、牧師館で悦子さんの手作りの料理を楽しみながら、いろんなことを語り合っておられました。このときの原口牧師はとてもリラックスされ、いろんなストレスから開放された良い表情をされておられたのを覚えております。
今ではもう、その柔らかな歌声は聞くことは出来ませんが、先日、久しぶりに当時の説教の音源を聞きましたら、歌声まで蘇ってまいりました。徹先生の愛したものは、またそのユニークな発想は、今、しっかりと3人のお子様たちやお孫さんたちに受け継がれております。このようにして、人は脈々とつながっていくのだなぁと立派に成長された3人のお子様たちや4人のお孫さんたちを見ていて思います。
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