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原口先生 あきれた!話 

  • family
  • 2020年4月26日
  • 読了時間: 2分

                                     関 祐子


その1

「教会の庭の木から、毛虫が我が家に集団で移動してきてます。何とかしてください」と教会の隣家から苦情があった。原口先生はすぐに関家に電話してきたので、出かけてみると、これはすごい。

少々の毛虫には驚かない私も、あまりの大群に消毒ポンプを手に、しばし茫然、言葉も出ない。

と、その時、悠然と原口先生は言ったものだ。

「ことり達は何をしているのだ・・・」。

あきれた、「そんなのんきな事を言ってる場合じゃないでしょう!」。

その時は怒ったわたしですが、今では庭仕事をしながら「ことり達、頼んだよ。しっかりやっておくれ」、とつぶやいて、先生のことを思い出している。


その2

オートバイがお好きだった原口先生、楽しみに待っていた新しい(中古?)オートバイがやってきた。

その夜、愛妻悦子さんを後ろに乗せて、意気揚々我が家にやってきた。

深夜の玄関に立つヘルメット姿の二人に、

「子ども達はどうしたの?」

「寝かせてきました」。

あきれた、

「すぐ帰りなさい。何かあったらどうするの。家には入れません」。と追い返してしまった。

こんなこともありましたが、原口家の子育てはおおいに順調、どこか原口先生の雰囲気を残す個性豊かな3人の姉弟は、悦子さんの支えとなっているのでしょう。


25歳で市川八幡に赴任された若き牧師の懐かしくも、あきれた話はまだまだあったようだけれど、この辺で。

市川八幡の今年度のテーマは「みんなで一歩、それぞれの一歩」ですが、「みんなで一歩」は原口先生がよく口にされていた言葉です。なんだか不思議な気がします。


 
 
 

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